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デファクト・スタンダードの経営戦略を読んで思ったこと。その1

デファクト・スタンダードの経営戦略」を読んだ。この本は主に、企業がIT・電器分野においてデファクト・スタンダードを利用して儲けるにはどうすればいいのか? という、企業におけるデファクト・スタンダードを獲得するための定石が記されている。

この本では、前半でデファクト・スタンダードを中心にスタンダードの競争や特徴などの現状について記されている。後半ではデファクト・スタンダードを握るためにはどのような戦略を行えばいいのかが記されている。以下、感想。

ソフトウェアは変換が容易。だから規格は重要なのかというロジックは正しいのか?

しかしVTRがデジタル化されることによって、過去の資産の変換が容易になり、ソニーの製品を使わなければならない必然性が低くなってしまったのである。p.10

物理的なものは変換が困難(不可能?)である。ソフトウェアやデジタルフォーマットは変換が容易。

形の違う穴に対応するネジを作るのは困難。物理的なものを変換するのは困難。

しかしながら、ソフトウェアは違う。GIFとPNGは、変換表を作ってしまえば変換が容易。複数のフォーマットに対応することも可能だが、複数のフォーマットを解釈するソフトウェアが必要。だけれども、物理的なものの労力と比較すれば簡単だろう。

DVD、CD、CD-Rなどは、物理的には同じ形。レーザーを利用しているのも同じ。なので、1つの装置で2つの規格に対応しやすかった。機構は1つ。だけれども、対応する規格は複数。なぜ、複数の規格に対応することが出来るのだろうか。

どうして、物理世界は変換が大変で、ソフトウェアの世界は変換が容易なのか?

ソフトウェア分野では本当に規格が重要なのか。変換が簡単だから規格は多数存在しても良いという論もありうるし、変換は簡単だといっても完全に変換が出来るとは限らない。だから規格が重要だという論もあるだろう。

ただ、ソフトウェアは論理の世界。何でもありの世界だから、そのまま野放しにしておけば、各社が規格を乱立させる可能性が高い。

ISOは欧州主導 p.16

19票を握っている。彼らが結束するだけでかなりの力らしい。知らなかった。確かにISOのように各国に一票ずつ票を持たせている方式だと、中国やアメリカのような大国よりも、欧州のような小国がたくさんある方が有利かもしれない。

そういう意味で、国連もどうなんだろうと思えてきた。