[town] 富山のLRT

都市再構築の起爆剤になる富山ライトレール:日経ビジネスオンライン
を読んだ。卒論発表でLRTのことをやった人がいたので、私の周りではLRTブームが来ている。

以下まとめ。

  • 利用者数の大幅な増加
    • 平日で2倍以上、休日で5倍以上
  • JR北陸新幹線の建設
    • 利用者の減っていた富山港線を高架化するかどうか。結局はサービスアップ化=LRT化することを決定した。
  • 富山は自動車が普及している
    • 中心市街地の人口密度は、全国の県庁所在地の中で最低
      • 都市全体の活力が失われる
      • 交通弱者の問題
      • 都市機能が拡散することによる行政コストの増加
  • 富山市の財政改革
    • 2003年度。2002年に就任した森市長。
      • 下水道料金などの公共料金の値上げ
      • 歳出の徹底的な見直し
      • 各種補助金などの抑制
        • 収支を約58億円の改善に成功
  • サービス品質の改善
    • 運行間隔の短縮
      • 15分に1本。ラッシュ時は10分。JR時代の39本から135本へ。
      • 終電時間は9時台から11時台へ
      • 電停駅の数も4つ
  • 季節ごとのイベント
    • クリスマスイベント
    • バレンタインデー車両
      • 高校生がデザイン
  • 生活をデザイン
    • トータルデザイン
      • 環境デザインを手がけるGK設計
      • 車両、シンボルマーク、電停、駅員や運転士の制服、ICカードを一貫したコンセプトでデザイン
      • 地域を巻き込んだデザイン。個性化壁の導入

デザインの基本方針は、(1)都市の新しい風景を作る、(2)富山の新しい生活パターンを作る、(3)地域の資産を再発見する、(4)地域や公共空間の新しい価値を創造する、というものだ。

感想

富山のLRTは、既存のJR路線を利用しているために、施設コストが小さいはずだ。他の自治体はどのようにLRTを導入しようとしているのか気になるところ。

それにしても、成功しているようでなにより。1回、探訪してみたい。