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Workflow Patternsとは
簡単に言えば、企業における業務フローのパターン集である。企業で利用するシステム開発では、会社でどのような業務を行っているかを観察し、分析*1することが肝要である。このパターン集は、それらを支援するための1種のフレームワークである。
公式サイト(Workflow Patterns Home Page)では、下記のように記されている。
The Workflow Patterns Initiative was established with the aim of delineating the fundamental requirements that arise during business process modelling on a recurring basis and describe them in an imperative way. The first deliverable of this research project was a set of twenty patterns describing the control-flow perspective of workflow systems.
簡単に訳すと、
- ビジネスモデリングで繰り返し現れる基本的な要件を記述
- ワークフローシステムの制御フローを20パターンにまとめた
である。
Workflow Patternsで扱っているもの
Workflow Patternsでは、下記5つのパターン集が公開されている*2。
- Control
- Resource
- Data
- 例外処理
- Presentation
Workflow Patternsの構成
ControlやResouceは、それぞれのパターンが下記構成でまとめられている。
- Pattern No. & Pattern Name
- Image or Animation *3
- Description(説明)
- Synonyms(別名)
- Examples(事例)
- Motivation(必要性??)
- Overview(概要)
- Context(文脈)
- Implementation(実装状況)
- Issues(課題)
- Solutions(解決)
- Evaluation Criteria(評価基準)
- Product Evaluation(製品評価)
構成を分析すると、なかなか良く考えられた構成になっていることが分かる。
1~5が、パターンの概要。 6~9が、パターンの詳細。 10~11が、メリットや使い所の説明。 12~13が、使える場所の説明。
概要でつかみ、詳細で説明し、メリットを伝え引き込み、最後に利用できる製品紹介を行っている。
何かを説明する際には、便利な構成かもしれない。